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日本古来の屋根材:瓦について(瓦の種類)
日本古来の屋根材:瓦について(瓦の種類)
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2013/02/28
瓦と一口にいっても様々な種類があることをご存じですか?
瓦を造る工程やその形状などで種類が異なり、お住まいの
状況や外見にあった瓦を選ぶのは難しいですね。
また、日々皆様のお住まいを守るため、メーカー各社が
新しい瓦を開発しており、瓦の種類はメーカーの数ほど
あるといっても過言ではないでしょう。
一般に瓦と呼ばれるものは、粘土を素材とした焼き物の
屋根材のことを言います。
粘土瓦はまたは焼き瓦という名前で総称されます。
大きく分けると釉薬(ゆうやく)を用いる釉薬瓦、
釉薬を使わない無釉瓦といぶし瓦に分けられます。
・釉薬瓦(陶器瓦)
瓦の中で伝統的なもので、広く使われています。乾燥した
瓦素地に釉薬(ゆうやく)を施して焼成した瓦です。
焼成すると釉薬が素地の表面に溶けて付着し、釉薬によって
様々な発色が可能となります。
・無釉薬瓦
釉薬を施していない、燻化工程もない瓦のことです。
生地をそのまま焼き上げる素焼瓦と原料粘土に発色材料である
金属酸化物を練りこんで、その発色を利用した錬込瓦があります。
また、特殊な焼成方法で独特の色を出す窯変(ようへん)瓦
があります。
・いぶし瓦
文字通り、いぶしで形成させた瓦です。
いぶし銀の高級感ある色つやが特徴的で、焼成の最終工程で
【燻化(くんか)】という工程がありここで加熱した粘土素地に
炭化水素を含むガスを接触させて、炭素を主成分とする炭素膜を
素地表面に形成して、その炭素膜を燃焼させずに冷却して
つくります。
最近は費用の問題もあり中々いぶし瓦をみかけないですが、
高級感漂ういぶし瓦を使った純和風住宅をみかけると「おぉ!」
とテンションがあがりますね。
良い瓦は100年以上使えるそうです。
人間よりも長生きですね〜。
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