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買っても良い土地、いけない土地 vol.4
買っても良い土地、いけない土地 vol.4
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2013/07/02
<建築のプロと土地を見に行く>
買ってはいけない土地の締めくくりとして、現地調査の1番大事なポイントをお話いたしましょう。
それは、建築のプロに一緒に現地に行って見てもらうことです。
この時、不動産業者もきっと一緒のはずですが、実は不動産業者だけでは駄目な場合があります。
何故なら、不動産業者は取引を仲介する専門家で、建築についてはそれほど詳しくないからです。
不動産業者は土地のプロでも建物は分かりません。
勿論、宅地建物取扱主任者ならある程度の知識はありますが・・・。
ここは、○○地域なので容積率は何%で高さはいくらまでならOKだとか・・・。
しかし実際に建てたことがないので、このレベルの話で終わってしまいます。
でも、この程度の話では建物のイメージは全然沸いてきませんよね?
それが我々の限度というものです。
つまり不動産業者では、その土地にどんな建物が建つかのアドバイスはできないということです。
<イメージを膨らます>
皆さんが気に入った土地をいくつかピックアップしたら、必ず建築のプロと一緒に現地を見に行ってください。
そして、プロのアドバイスを基にどの土地にするか決めましょう。
すごく大切なことですが気づいている方が少ない筈です。
建築のプロと一緒に現地に行くメリットは沢山あります。
一つは、建物の詳しい話が聞けます(当たり前ですが)。
脳の構造上、具体的な建物のイメージができないと思考が停止する筈です。
草ボーボーであったり地面だけの状態では、本当にその土地が良いか理想の家が建つかどうかの判断は難しいですよね?
どんなにその土地があなたにピッタリでも、建物のイメージが膨らまないのです。
例えば現地に行き、周りに家が建て込んでたりすると『ちょっと日当たり悪そうだな』と心配になったりします。
これが不動産業者の場合、『ここは建物の高さ制限が厳しい地域なんで大丈夫ですよ。』ぐらいの話で終わってしまいます。
実際どれぐらいの日照か不動産業者では説明が難しいのです。
建築のプロであれば、どの位置からどのように光を取り入れ、どのような家が建築できるかを判断することができます。
それ以外の土地の造成計画や隣地との関係性など、建築のプロなら色々なアドバイスができるのです。
<契約に立ち会ってもらう>
それともう一つ大きなメリットがあります。
建築業者は、土地取引に直接の利害関係が発生していないということです。
つまり客観的にその物件を判断してくれます。
何度も繰り返しますが、現地に行く時は必ず建築のプロと一緒に見に行くことをお勧めします。
土地選びは家づくりの第一歩。それを成功させるかは家づくりの成否にも係わります。
土地は家を建てる為に購入する筈です。
土地ばかりに目が行ってしまうと家づくりの際に大きな失敗する可能性があります。
理想の家を建てる為にも、土地探しの段階から建築のプロと話し合いながら計画を進めましょう。
そして、もう一つ大事なポイントは、できれば契約にも立ち会ってもらうということです。
契約の立会いが難しければ、契約書や重要事項説明書を契約前に用意してもらい、それをチェックできると安心できる筈です。
素人では見逃すようなところを建築のプロはきちんと指摘してくれるはずです。
失敗しない家づくりのポイントは沢山ありますが、大きなポイントは、土地を購入する前にきちんと相談して頂くことです。
土地は土地、家は家といった考え方にならないようにしましょう!!
まず事前にご相談下さい!!
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