HOME > ニュースコラム一覧 >
木のチカラ vol.1
木のチカラ vol.1
←前へ | ↑一覧へ | 次へ→ |
2013/05/10
日本では古くから木を建築に使用してきました。
先人の知恵で木の特性が、日本の建築に活かされてきたのです。
木が持つ大きなパワーとはどのようなものでしょう。
安全で快適な住宅を実現する為には、素材の持つ特性や働きをよく理解することが重要です。
木のチカラを大きく3つの要素に分けてご説明いたします。
■呼吸する無垢材
無垢材は柱や梁、天井や床板となっても水分の吸放湿を繰り返します。
水分を吸ったり吐いたり、まるで呼吸をするように。
この働きが室内の湿度を調節し、壁内の結露を防ぎます。
森で百年以上育った木は、家の建材として活きているのです。
・天然のエアコン
木は湿度が多くなれば水分を吸収し、乾燥すると内部の水分を水蒸気として空気中に放散する性質を持っています。
又、木の細胞は空気を含んでいます。
天然無垢材は空気の入った層がそのまま活かされています。
その為、断熱性はコンクリートの約12倍と言われるほどで、周囲の温度に影響されにくいのが特徴です。
夏場は湿気を吸収し、木に触れてもベトつくことがなくとてもさわやかです。
冬は、ほんのりとした温もりを感じることが出来ます。
木の住まいではエアコンに頼る度合いが低くなるので、体への負担が軽減されるとともに、省エネにも役立ちます。
エアコンの利用が減るということは、冷暖房による過乾燥からも体を守ることにもなります。
さらに無垢材の床なら、この調湿・保温効果のおかげで素足で歩いても冷たく感じない温もりがあります。
・調湿作用で結露から守る
日本の建築物には『木』が利用されてきました。
木の優れた吸放湿作用が、日本の高温多湿な環境に適して壁内の結露を防ぐからです。
太い木材を横にしてかさねていく校倉造りの正倉院は、1000年以上の時を経た今も、中の宝物を大切に守り続けています。
←前へ | ↑一覧へ | 次へ→ |