上棟式って何?
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2013/06/17
上棟式とは、建物の守護神と匠の神を祀って棟上げまで工事が終了したことに感謝し、無事建物が完成することを祈願する儀式です。
上棟式は平安時代初期から行なわれ中世に盛んとなり、居礎(いしずえ)、事始め、手斧始め(ちょうなはじめ)、立柱、上棟、軒づけ、棟つつみ等、完成までの建築儀式が数多くありましたが、江戸時代になってこれらの建築儀式を代表する形で、上棟式だけが行なわれるようになりました。
このように昔は建築儀式が沢山ありましたが、時代の変化とともに儀式(上棟式)も変わりつつあります。
一般的に上棟式は、新築の家の土台が出来上がり、柱、梁、桁、力板などの骨組みが完成した後棟木を取り付けて補強する際に行います。
建築工事の途中で行う儀式で工法にもよりますが、木造軸組では棟木を棟に上げる時に、鉄骨造では鉄骨工事が完了した時、鉄筋コンクリート造では躯体コンクリートの打ち込みが終了した頃に行います。
又上棟式では、魔よけの為の幣束(へいそく)を鬼門に向けて立て、四隅の柱に酒や塩、米などをまき、天地四方の神を拝みます。
地域によっては餅やお金(硬貨)をまくところもあります。
同時に棟札に上棟年月日、建築主などを書き、棟梁が一番高い棟木に取り付けなどを行います。
上棟式は今まで図面で見ていたものが始めて形になって現れます。
一日で屋根まで一気につくり上げる工事は見応えがあります。
家を建てるんだという実感が一番沸いてくる日でもあり、一度しかないこの上棟を楽しんで頂きたいと思います。
地域によっていろいろ形式は異なりますが、上棟を祝うということに変わりはありません。
この感動は建てた方のみ味わえる至福の時です。
是非体感していただきたいと思います。
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